マサラチャイミックス 冷え性、肩こりなどに効果的。免疫力向上、アンチエイジング、ダイエットなど嬉しい効能が盛りだくさん。 

Masala Chai

珈琲屋の当店ですが、イベント出店の際などに、
コーヒーが苦手だけど、他にドリンクが欲しい…。
という方向けに作ったサイドメニューとしてのマサラチャイ。

このマサラチャイが着々と人気を集め、
定期開催イベントにて、このマサラチャイのリピーターさんが
現れるという現象が起きるようになってきました。

自分で言うのもおこがましいですが、
当店のマサラチャイ。本当に美味しいです。
紅茶の味の良質さ、スパイスの香り高さ、
それがミルク分と合わさった時のリッチ感。

珈琲屋の自分ではありますが、
あえてこのマサラチャイを淹れて飲むことも
あるぐらい、自分としても好きなドリンクです。

本記事では、当店の隠れた人気商品、
マサラチャイミックスについて、
原材料のこだわり、健康に嬉しい効能など、
その魅力を余す所なく、解説していきます。

各スパイスの持つ効能はとても数が多く、
冷え性、肩こりなど特に女性が悩みがちな症状にも嬉しい効能が多くあります。
さらに免疫力向上、アンチエイジング、ダイエット効果
などに期待できる成分も多く含まれます。
1つ1つのスパイスについても写真付きで詳しく解説します。

マサラチャイとは?


インドにおいてチャイといえば、
通常はミルクティーの事を示します。
砂糖をたっぷりと入れた甘いミルクティーを示します。

マサラチャイとは、上記のチャイに
スパイスを加えて飲むスパイスミルクティーの事になります。

マサラチャイのレシピもいろいろ。
加えるスパイスに関しては、
シナモン、カルダモン、ブラックペッパー、クローブ、
ナツメグ、カシア、ジンジャーなど。
変わったところではバジルを入れるレシピもあります。

チャイの歴史


19世紀のインドはイギリスの植民地でした。

イギリスでは紅茶は貴族など身分の高い人が
趣向品として楽しむ高級品としての需要が高まり、
高品質な茶葉が、イギリスへと渡るようになりました。

インド国内にはグレードの低い、ダストと呼ばれる、
上質な紅茶葉を選別する際に下に落とされた、
いわゆるクズ茶葉。低品質で味のあまり良くない茶葉しか
流通しなくなってしまうという現象が起きるようになりました。

そこで、低いグレードの茶葉でも美味しく飲むことが
できるようにと考えられたのが、
ミルクと、たっぷりの砂糖を入れて飲むという
現在のチャイの原型でした。

インドに行った日本人が、現地のチャイを飲んで、
「甘すぎる」という感想を述べることが多くありますが、
これは砂糖をたっぷり入れて、
低いグレードの紅茶をなんとか美味しく飲もうという
過去の歴史の痕跡のようです。

当店マサラチャイのこだわり

インドを代表する紅茶鑑定士の紅茶

当店のチャイに使用する茶葉は、
SAN-CHA(サンチャ)というインドを代表する
高品質な紅茶ブランドのものを使用しています。

インド首相はじめ、各国の皇室、大統領などへの贈答品を
インドの国を代表して鑑定する紅茶鑑定士の
サンジャイ・カプール氏が立ち上げた
インドを代表する紅茶ブランドです。

このSAN-CHAの紅茶はブレンドをしない、
他の農園のものを混ぜないというコンセプトがあり、
高品質な農園の茶葉のみを単体で製品化しています。

当店のマサラチャイミックスに使用しているのは、
このSAN-CHAのアッサムを使用しています。
もちろんオーガニックです。

アッサムはミルクティーに最も適している茶番です。
味が強く、ミルクに負けない味を出すことができる茶葉になります。

オーガニックで、より価格を抑えられる茶葉もあったのですが、
理由あって、この茶葉を使用しています。

この紅茶を飲んだ時、本当に驚きました。
今までの紅茶の概念が覆される経験でした。
紅茶への一目惚れという経験をしました。

口の中、鼻の中に広がる紅茶の深い香りが芳醇。
しっかりとした味の深み、紅茶のコクがありながら、
とても爽やかな喉越しと、鼻に抜ける豊かな香りがある。

値段は高いけれど、絶対にこの茶葉を使用して
チャイを作りたい!
そのような強いモチベーションにスイッチが入りました。

CTC製法

聞きなれない言葉かと思いますが、
マサラチャイに使用する茶葉の加工方法を示します。

CTCとは、
①Crush(砕く:茶葉を押しつぶす)
②Tear(裂く:細かく引き裂く)
③Curl(丸める:粒状へと丸く加工)
の3つの工程の頭文字をとった製法の名称です。

丸められた茶葉が、お湯に触れる事で大きく開き、
強い味の紅茶を抽出できる。
それがCTC製法の特徴です。

一般的に私たちが商品として手にする茶葉は
リーフ状の平たく裂かれた茶葉であることが多いのですが、
CTC茶葉は、見ればすぐわかる丸まった形状のものになります。

チャイ、マサラチャイはミルクを入れる紅茶なので、
ミルクに負けない強い味わいが必要になります。

インドのチャイはこのCTC製法があったから
国民的な飲み物として普及することができたと言われています。

紅茶の効能

紅茶の茶葉自体に様々な効能があります。

・血圧を抑制し、脳卒中の予防になる
・ガンの抑制 主成分ポリフェノールが、がん細胞の血管への接着を阻害
・動脈硬化の進行を抑える 血管内の血栓を予防する効果がある
・食中毒の解消 紅茶の殺菌作用により食中毒の症状を和らげる
・インフルエンザ、風邪の予防 テアフラビンという成分がウイルスの増殖を抑える
 市販のうがい薬と比較した調査で、紅茶の方が抗ウイルス作用が強いとのレポートもあり
・アレルギー症状の予防 花粉症、アレルギー性鼻炎、気管支喘息に効果的
・カフェインの働き 筋肉の働きが高まる。脂肪の燃焼を促進。
・虫歯予防 紅茶内にフッ素が含まれるため虫歯予防に効果がある。
・ダイエット効果 ラット実験により立証。
 水を与えたラットと、紅茶を与えたラットで、一年間飼育し、
 体重の増減を比較。紅茶を与えたラット群は、肝臓の周りの脂肪吸着がなく、
 血中脂肪の値が低く、体重の増え方が2割少ないことが判明。


普段何気なく飲む紅茶に、これほどの効能があるとは、
なかなか驚きです。

効能があるとはいえ、カフェインの過剰摂取は中毒性をもたらしますし、
摂りすぎは禁物。

一日4杯くらいまでの摂取量なら大丈夫なので、
朝昼晩やティータイムに一杯ずつ程度であれば、問題のない摂取量になります。

スパイス

マサラチャイの超重要ポイント。スパイス。
紅茶の味が良質なのはもちろん大事ですが、
このスパイスあってこそのマサラチャイです。

当店のスパイスは全てオーガニック
スパイス全てをオーガニックで揃えるのは、
はっきり言ってコスト度外視な所があります。

一般的なスパイスに比べて約2倍もの原料価格差があります。

ですが、オーガニックのスパイスは本当に美味しい。
口に入った瞬間に、驚くほどの違いがわかります。
目隠しして食べても違いが歴然としている程です。

オーガニックスパイスにこだわる理由は、
もちろん安全な原材料というポイントは外せませんが、
味わい、香りの豊かさというポイントも
安全と並ぶ条件になっています。

そのような観点から、当店ではオーガニックスパイスに
こだわった原材料を使用する事にしています。

各スパイスにはそれぞれ有効な健康効果があるため、
健康に嬉しい健効能についても解説します。

以下に1つずつ、当店のマサラチャイで
使用してるスパイスを解説します。

カルダモン

「スパイスの女王」とも呼ばれる
気品高い香りです。とにかく爽やか。

砂糖との相性が良く、お菓子作りなどにもよく使用されます。
カレーの主原料にもなっているスパイスです。

薄い緑色の2センチ程の小さな鞘(さや)に入ったスパイスで、
鞘の中の種に豊かな芳香があります。
この鞘ごと粉末にして使用します。

この粉末を砂糖に混ぜたカルダモンシュガーや、
珈琲と合わせるカルダモンコーヒーという飲み物もあります。

女王と言われるだけあって、価格も他のスパイスに比べ、
1.5〜2倍のお値段
これを原材料に使用するのは正直躊躇がありました。
本当に高い…。

でもカルダモンを入れるのと入れないのでは
マサラチャイの味わい、特に鼻に抜けるような
爽やかな「あー!いい香り!」感が得られない。

なので、思い切って入れています。
結果大満足です。

余談ですが、個人的に私が最も好きなスパイスです。

<カルダモンの効能>
主成分の「テルピニルアセテート」が胆汁の分泌を促し、消化を助けます。
胃もたれやお腹の張りの改善、腸内にたまったガスを取り除く効果があります。

インド・スリランカの伝統医療「アーユルヴェーダ」では
最も安全な消化促進剤とされています。

カルダモンに多く含まれる「1,8-シネオール」には
殺菌作用、免疫のを活性化作用があり、炎症を抑えるのに有効です

呼吸器官の不調に対しても効果があるといわれ、
鼻詰まりや咳、痰を抑えます。

血の巡りをよくし、発汗を促す作用があります。風邪のひきはじめに効果的です。

クローブ

香りが強く、バニラをもっと濃厚にしたような
甘い香りが特徴のスパイスです。

形状は1センチ程の大きさで、焦げ茶色。
釘のような形をしています。
実は日本でも古くから使われてたスパイスです。
日本名は丁子(ちょうじ)と言います。

香りがとても強いため、肉料理の臭み消しや、
カレー、シチューなどによく使用されます。
強い香りのために使いすぎには注意が必要なほど。

かつてのヨーロッパでは、伝染病の原因は悪臭だと
信じられていた事から、
伝染病予防に薬として、このクローブが使用されたそうです。

香りの強さから、インドネシアではクローブでできた
クレテックというタバコがあり、
インドネシアは世界有数のクローブ消費国になっています。
これは中毒性が強そうですね…。

砂糖としての味の甘さではなく、香りとしての甘さが
欲しいためにこのクローブを入れています。

<クローブの効能>
クローブは、生薬としての知名度も高く、
漢方薬にも含まれるスパイスになっています。

胃腸を温める効果があり、冷えによる腹痛や、消化不良
を改善する効果があります。

また、チョウジ油に含まれるオイゲノールという成分には
殺菌・鎮静作用があり、歯痛の局部麻酔薬や、
防腐薬としても利用されています。

日本でも古くから防腐、防虫などの目的で使用されている歴史があり、
奈良の正倉院には当時の丁子が保存されているそうです。

シナモン

シナモンシュガー、シナモンロールとしても
日本人にも馴染み深いシナモン。

熱帯のクスノキという科の樹木、
その樹皮を乾燥させたものになります。

ほのかな甘み、少し舌に残る香辛感が特徴です。
エキゾチックで複雑な風味を加えてくれるスパイスです。
シナモンが加わる事で、香りの複数構造ができる、
そんなイメージがあります。

甘みを加えるというよりも、
甘みを引き立てる風味がある、という感覚が近いかもしれません。

アップルパイ、かぼちゃ、さつまいもなどの菓子類との
相性が抜群に良く、パイやタルトなどの菓子類には欠かせない
スパイスでもあります。

<シナモンの効能>
シナモンには、血流を促す成分が含まれます。

冷え症、冷えからくる肩こり・関節痛・腹痛・下痢・月経痛
などに効果があると言われています。

また、血流がスムーズになる事で、
酸素や栄養が細胞の隅々まで行き届き、
肌のシワやくすみ、目のクマの改善や、抜け毛や骨粗鬆を
予防する効果も得られます。

また、食欲不振や、胃腸のもたれ、胃の痛みなどを改善してくれる
芳香性の健胃薬としての作用があり、多くの胃腸薬に配合されています。

発汗・解熱作用があり、風邪の予防や初期症状に効果が期待できます。
風邪のひきはじめの特効薬として知られる葛根湯や桂枝湯にも使われています。

ブラックペーパー

調味料として日本の食卓には馴染深いブラックペッパー。

馴染深いですが、実は「香辛料の王様」とも称されるスパイスで、
中世においては金や銀と交換されるほど重宝された歴史があります。

世界史で有名なバスコダ・ガマはインドから大量の胡椒を
母国ポルトガルへ持ち帰ったと言われています。

このブラックペッパーがチャイに入る事に
驚かれる事も多いのですが、
マサラチャイ独特のピリッとした刺激感
出すためには欠かせないスパイスです。

ブラックペッパーは完熟前の胡椒(こしょう)実を乾燥させたもの。
辛みが強いのが特徴です。

ホワイトペッパーというスパイスがあります。
これは同じ胡椒を原材料にしていますが、
こちらは熟したコショウの実の皮を取ったもの。
熟した分の上品な香りと辛みがあります。

ちなみに…。
ブラックペッパーと、ホワイトペッパー。
この2種のスパイスをブレンドしたものが、
日本人の食卓によくある「コショウ」です。
コショウは日本人の好みに合うように作られた、
実は日本独特の調味料なんです。

<ブラックペッパーの効能>
主成分ピペリンには血流を促す働きがあります。
体の末端まで血が巡るようになり、冷え症の改善、
筋肉のこりや筋肉痛の緩和にも役立つといわれています。

辛味による刺激が胃腸を刺激して消化を助け、食欲促進効果があります。

ピペリンが持つ交感神経を刺激する作用によりアドレナリンが分泌され、
脂肪分解酵素が活発に。血行を促す作用により体温が上がってエネルギー代謝もよくなり
脂肪が燃えやすくなるため、ダイエット効果が期待できます。

ピペリン、ポリフェノールの働きで、抗酸化作用が期待できます。
肌のハリを保つコラーゲンを体内で産生する際に必要な鉄分も含まれており、
エイジングケアに効果的な3つの成分を同時に摂取できます。

ジンジャー

スパイスというよりは食材としての馴染が深いですね。

マサラチャイ独特の香辛感にはショウガが欠かせません。
ピリッとした味わいのベースを作るために欠かせない
スパイスになっています。

辛味を作るスパイスとしてブラックペッパーも使用していますが、
ジンジャーとブラックペッパーでは辛味の種類が異なります。

ジンジャーは辛味のベースを作るスパイスで
どっしりとした辛味という味わいを作ってくれるイメージです。

これに対してブラックペッパーは鼻に抜ける感覚で、
香りの辛味をつけてくれる役割をしてくれています。

<ジンジャーの効能>
漢方の世界では、「生姜無くして漢方は成り立たない」
と言われている程で、 なんと医療用漢方薬の70%もの
薬に含まれるスパイスになっています。

主成分のジンゲロール、ショウガオールは
胃腸の壁を直接刺激して、血流を高め、
熱を作り出す働きがあります。

他にも効用は多すぎるほどあり、
鎮咳、痰切り、嘔吐抑制、解熱、消化器系の機能亢進、
腹痛、胃痛や便秘の解消など実に様々です。

最近の研究では、体内の活性酸素を除去する、
エネルギー代謝をアップさせる、免疫力を高める、花粉症を抑える、
といった新しい効能が次々と明らかになっています。

牛乳or豆乳?

マサラチャイに合わせるミルクとしては
牛乳か豆乳かというのは好みの問題かと思います。

牛乳で作ると、さらりとした上品な味わいに。
豆乳で作ると、コクのある濃厚な味わいになる特徴があります。

当店でお客様にお出しする際には
国産大豆で作られた無調整豆乳を使用しています。

これは、豆乳で作る方が、チャイの味にコクがつき、
味わいの深みが増す、というポイントが大きいです。

また、当店はオーガニックにこだわるコンセプトが
ありますので、お客様の要望としても、
なるべく動物性ではなく、植物性のものを
好まれる方が多く、そのようなニーズにお応えした結果でもあります。

豆乳を使用する際に、気をつけなければならないのは、
豆乳には色々な種類があるということ。

牛乳の品質は無調整のものを使用すれば、
だいたい、どのメーカーの物を使ってもほぼ味は均一ですが、
豆乳はメーカーや商品別にかなり味の差がある商品です。

豆乳は大きく分けると無調整豆乳と調整豆乳があります。

調整豆乳は飲みやすいですが、
水飴や、砂糖、人工甘味料や他にも
様々な添加物が含まれていケースがあり、
食の安全という観点から、当店では使用していません。

もちろん、安全な原材料で作られている
調整豆乳もあるとは思いますが、
なかなかそのような商品に出会えないことが多いです。

無調整豆乳を使って作る際には、豆乳をストレートで飲んでも
美味しいなと思えるものを使うようにすると
茶葉やスパイスと良いバランスの味に仕上がります。

まとめ

・チャイとは、インドにおいては砂糖と乳製品を加えたミルクティーのこと。

・マサラチャイとは、ミルクティーに各種スパイスを加えた飲み物。

・当店の紅茶はSAN-CHAの高品質アッサム茶葉を使用。
 CTC製法で味が濃く出る。

・紅茶の効能
 脳卒中、発ガンを抑制する効果がある。
 風邪やインフルエンザ、食中毒などウイルスや菌の増殖を抑える。
 脂肪の燃焼を助け、脂肪吸着、血中脂肪を抑える働きがあり、
 ダイエットにも効果的。

・スパイス5種は全てオーガニック。
 カルダモン、シナモン、クローブ、ブラックペッパー、ジンジャー。

・スパイスには漢方薬に使用されるものもあり、
 体を温める、消化を助ける、代謝を高める、血流を促す、
 など、効能が数多くあり、冷え性、肩こり、風邪の予防、
 免疫力向上、アンチエイジング、ダイエットなどに効果が期待される。

・牛乳を使用するか豆乳を使用するかは好み。 
 牛乳はさらりとした上品な味わいに。
 豆乳はコクのある深い味わいに仕上がる。

マサラチャイに含まれる原材料の効能を調べると、
チャイを飲むこと自体が薬膳であると言っても良いくらい、
嬉しい効能がたくさんあることがわかります。

実際にチャイを飲むと、体が温まり、血流が良くなることが
わかります。特に冬場の寒い時などは顕著にわかります。

飲んで美味しく満足、体にも嬉しい効能が沢山ある当店のマサラチャイ、
ぜひ楽しんでいただければ幸いです。
 

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